ジョナサン・メジャーズの『マガジン・ドリームス』が2025年に米国で発売予定

『Magazine Dreams』は、雑誌の表紙を飾ることを夢見るアマチュアのボディビルダー、キリアン・マドックスがさまざまな葛藤を抱えながらボディビル界での成功を目指す物語。2023年2月のサンダンス映画祭で高い評価を受け、特別審査員賞(クリエイティブ・ビジョン部門)を受賞。一年以上にわたる肉体改造に挑んだメジャースの演技も絶賛され、米Rotten Tomatoesでは82%フレッシュを獲得した。監督は『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』(2018)のイライジャ・バイナム。 当初はサーチライト・ピクチャーズが配給権を購入し、2023年12月に米国公開される予定だったが、2023年3月にメジャースが元交際相手への暴行・ハラスメント容疑で逮捕されたことで劇場公開を撤回。同年12月に有罪判決が出たのち、2024年1月には配給権が返却されていた。 新たな配給会社として手を挙げたBriarcliff Entertainmentは、ドナルド・トランプの伝記映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』の米国配給を手がけることでも話題だ。過去にはリュック・ベッソン監督『DOGMAN ドッグマン』(2023)や、リーアム・ニーソン主演『MEMORY メモリー』などの米国配給も担当している。 CEOのトム・オーテンバーグ氏は、ライオンズゲートの映画部門を統括し、Open Road Filmを創設したのち、同社を離れてBriarcliff Entertainmentを設立。『Magazine Dreams』の配給権獲得にあたり、以下のコメントを発表した。 「『Magazine Dreams』は、野心とアイデンティティの認識に挑む強烈な体験です。サンダンス映画祭で大きな反響を呼んだイライジャ(・バイナム監督)の映画を、Briarcliffが引き受け、2025年初旬に全米の大スクリーンで上映できることを楽しみにしています。キリアン・マドックス役、ジョナサン・メジャースのすさまじい演技は、近年の映画史において最も魅力的かつ衝撃的な役柄として記憶されるでしょう。この特別な作品を全米の劇場にお届けできること、クレジットのあとも長らく心に残る物語を観客の皆さんに観ていただけることを光栄に思います。」 共演はヘイリー・ベネット、テイラー・ペイジ、そして4度のミスター・ユニバースに輝くボディビル界のレジェンド、マイク・オハーン。プロデューサーには『ナイトクローラー』(2014)ぶりにオーテンバーグ氏との再タッグとなったダン・ギルロイのほか、ジェニファー・フォックス、ジェフリー・ソロス、サイモン・ホースマン。なお、製作総指揮にはメジャースも名を連ねている。 映画『Magazine Dreams(原題)』は2025年初旬の米国公開予定。日本を含む海外配給権の行方も気になるところだ。

前年王者の及川瑞基 今大会ジュニア王者に敗れ5回戦敗退【全日本卓球】

「2022年全日本卓球選手権大会」<1月24~30日/東京体育館>大会5日目の28日、男子シングルス5回戦が行われ、前回王者の及川瑞基(木下グループ)が、今大会ジュニア王者の吉山僚一(愛工大名電高)にゲームカウント2-4で敗れ5回戦敗退となった。 【全日本卓球選手権】<男子シングルス5回戦>及川瑞基 2-4 吉山僚一3-11/8-11/15-13/9-11/12-10/7-11

丹羽孝希「どんなカタチでもいい。去年までとは違う」世界卓球 自己最高のベスト4を狙う

「世界卓球2019ハンガリー(個人戦)」<4月21~28日/ブダペスト>の日本代表選手団記者会見と壮行会が13日、味の素ナショナルトレーニングセンターで開かれた。記者会見の前には公開練習が行われ、前回大会(2017ドイツ 個人戦)男子シングルスベスト8の丹羽孝希(スヴェンソン)が練習後に世界卓球について語った。 丹羽孝希 コメント― カタールオープンとアジアカップがあったので非常に試合感覚もあって今は調子が良いです。アジアカップで(自己最高の)3位になることができて非常に自信になりましたし3位決定戦で勝って大会を終えられたので世界卓球に向けて良い終わり方だったかと思います。 好調の要因は 技術的には去年までと変わらないと思うんですけど、今年の一年はオリンピックに繋がるので気持ちの面で去年よりも気合いの入った試合ができているから良い結果が出せているかと思っています。 アジアカップではバックハンドがすごく良くて。今までは回り込みを多く使っていたんですけど、そうなるとフォア側を狙われてしまうので、今回はバックハンドも多く使ってバランスよく攻めるようにしていました。3位決定戦(張本智和戦)ではサーブを出したときのチキータの処理を今までは回り込んでフォアハンドで打っていたんですけど、今回はバックハンドを多く使いました。それが効いたかなと。 1ゲーム、2ゲーム目はそれで非常に良い攻撃が入ってので。その攻撃が入らないと張本選手には勝てないと思うので。アジアカップでは入ってよかったです。 僕は(東京五輪)でシングルスに出てメダルを獲ることが目標なので、現在が世界ランク8位で日本人で(東京五輪シングルス出場条件は2020年1月発表の世界ランク日本人上位2名)2番目なんですけど、そこを守り抜くこと。できれば(19年4月現在4位の)張本智和選手を抜かして1番になって代表に選ばれたい。世界卓球ももちろんそうですけど、ワールドツアーでも良い成績を残せるようにしていきたいと思っています。 今回はシングルスだけの出場なんですけど。(前回大会の)2年前はベスト8だったので今回はベスト4に入ってメダル獲得を目指して頑張りたいです。 (世界卓球は)五輪代表レースにおいて一番大事だと思っているので、目標のベスト4に入れば大分ポイント的にも大きいので。メダル目指して頑張りたいです。逆に早く負けてしまうと(水谷選手の結果次第でどうなるか)分からなくなるのでその危機感はあります。どんなプレーでもいいので、アジアカップのように気合いの入った試合をして、どんなカタチでもいいので結果に繋げれらるようなプレーをしたいですね。 今までは点数が離れてしまうとあきらめてしまう部分があったんですけど、今年1年の結果で五輪代表の結果が決まるのでどんな試合でも負けられないという気持ちで戦っているので、去年までとは違うと思います。

声優e-Sports部 鶴見ゆき・松村芽久未が語った『いーらじ』収録秘話&密着レポ 「リアルな私たちを見てもらえた」

 『いーらじ』とは、「Let’s change the world with esports!~eスポーツで世界を変えよう~」という目標のもと、eスポーツイベント/eスポーツ施設/最新ゲームなどの情報を取り扱うラジオ番組だ。制作はPCCSが手掛けており、各回のパーソナリティーとしてeスポーツキャスターやプロゲーミングチーム所属のタレント等が参加し、eスポーツの魅力や近況について軽快なトークが繰り広げられている。  そんな『いーらじ』が、7月度より番組を大幅にアップデート。これまで毎月第1日曜・第3日曜だった放送日が“毎週日曜”へと変わっただけでなく、放送を盛り上げるパーソナリティーも増員。取り扱うゲーム作品やコーナーの数も増え、より密度の濃いeスポーツ情報番組になった。  リアルサウンドテックでは、番組改変が行われた『いーらじ』の制作現場を取材。毎月第4日曜の放送回を務める声優・鶴見ゆきと、当日ゲストで参加した女優・松村芽久未の収録に密着した。

USBハブ一体型のType-C充電ケーブルが登場 2ポート増設可能、ハブ単体としても利用できる

 サンワサプライは、ケーブルとUSBハブが一体となったUSB Type-Cケーブル『400-HUBC34』を発売した。ブラックとシルバーの2色展開で、価格は2,280円(税込)。  本ケーブルを使用すると、接続機器を充電しながらUSB Type-Cを2ポート増設することが可能だ。増設ポートの規格はUSB 3.2 Gen1とUSB2.0を各1口づつ採用。5Gbpsでの転送が可能なほか、USB PD(PD100W/最大出力92W)にも対応しているので、充電しながらUSB機器を使用できる。ケーブル長は1mで、ACに接続せずUSBハブ単体としても利用できる。  販売はサンワダイレクトのほか、楽天市場やPayPayモール、au Payマーケット、Amazonなど各ECサイトのサンワダイレクトを通じておこなわれる。

シリーズ誕生30周年記念の『G-SHOCK』が発売 懐かしの90年代カラバリモデルを再現

カシオ計算機は、耐衝撃ウオッチ『G-SHOCK』の新製品として、3連グラフィックとフロントボタンを持つラウンドフォルムが特徴の「DW-6900」シリーズ誕生30周年を記念した新モデル『DW-6900TR』を2月21日に発売する。メーカー希望小売価格は16,500円(税込)で、カラバリはブラック、レッド、イエローの3色だ。  『G-SHOCK』を代表する「アイコニックスタイル」のひとつ。なかでも「DW-6900」シリーズは、ブランドやアーティスト、環境団体など、これまでに100を超えるコラボレーションのベースモデルに採用されてきた。  『DW-6900TR』では、シリーズで初めて登場したカラーバリエーションモデル『DW-6900H』の色合いを再現しており、90年代の懐かしさがよみがえる。バックライト点灯時には「SINCE 1995」の文字が液晶に浮かび上がるほか、裏蓋にスターマークを30個レイアウトするなど、周年モデルならではの特別感も演出されている。  落ち着きのあるブラックに、上品なレッド、そして目が覚めるようなイエローと、どれも味わいのあるカラーが特徴の『DW-6900TR』。価格も手ごろなので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。

今やクルマは走るガジェットとして進化。エンターテインメントも重視する時代に

 これまで速度や積載量、デザインなど、移動手段や機能だけに目がいきがちだったクルマだが、現在、新たに注目されているキーワードがある。それが「エンターテインメント」だ。EVの特性を活かした車内のエンターテインメント化が急速に進んでいきた現在地を『東京オートサロン 2025』で実際に確認してきた。 CASEというビッグウェーブ  100年に一度の大変革期と言われる自動車業界。その変化の波のことを頭文字からCASEと呼ばれる。Connected(ネットワークに常時接続し車両や周囲の状況などのデータを活用する)、Autonomous(システムが人に変わって運転する自動運転技術)、Shared&Service(カーシェアリングなどの所有から利用への変化)、Electric(電動化)。それらの鍵になるのがソフトウェア技術になる。ここではそのConnected(以下、コネクテッド)に焦点を当てる。  それらのバックボーンとして「クルマのスマホ化」があった。2010年代にアップルカープレイやアンドロイドオートがきっかけで、インターネット通信技術を搭載した、IoT(Internet of Things)化のクルマをコネクテッドカーと呼び、様々なサービスを受けられるようになった。今までの外部から一方向に送られてくる情報とは違い、クルマからも発信する双方向のやりとりだ。  例えば万が一の時の緊急通報システムや自分のスマホと連動してあらかじめ空調の操作をしたり、鍵の開錠施錠などを可能としている。  そういった高度なシステムの採用でクルマに搭載されるECUの数も30個くらいから、多いクルマで100を超えるものも。それに呼応するようにソースコードの行数も増えており、1億桁を超えるのもあるという。なおこの1億桁というのはF-35戦闘機の2400万桁と比較しても相当に多い。  このようにもはやクルマは動くスーパーコンピューターになってきていると言っても過言でもない。コネクテッドモデルの代表としてアメリカのテスラ社があげられ、最新のモデル3は前後どちらのディスプレイもインターネット利用もでき、アプリなどで動画サイトの視聴も可能になっている。 異業種の参入が増える変革期 現在のクルマはIT化著しい。そして前出CASEのE、すなわち電動化もかつてない速度で増えている。オートサロンでは未出展だがソニー・ホンダモビリティのクルマ、AFEELA1(以下アフィーラ)も大きな変革期の象徴のひとつだろう。BEVの生産は生粋の自動車メーカーだけではなく間接的にクルマづくりに携わってきた、いわゆる異業種が自動車産業に参入するきっかけにもなっている。アフィーラは先進のソフトウェアと高性能なハードウェアをベースにモビリティの知能化を融合。従来のクルマの概念とは異なる新しいモビリティを目指した4ドアクーペ。2025年のCES(世界最大規模のテクノロジー見本市)では年内の発売を公表した。 静粛性を活かした室内空間の創出  そしてBEVの普及によるもうひとつの潮流はエンジンと違ってモーターで進むため、メカニカルサウンドが少ない。その高い静粛性を持つにいたった室内空間をどう過ごすか、つまり車内のエンタメ化といったカスタマイズも増えている。  昨年のオートサロンで初出展を果たしたパナソニック オートモティブシステムズが今年はブース面積を5倍にして再出展。同社はクルマを単なる移動手段としてではなく、生活に潤いのある豊かな空間として可能性を追求する。居ごこちや着ごこち、寝ごこちのように移動時の心地よさ、「移」ごこちを感じられる「世界一の『移ごこちデザイン』カンパニー」というビジョンのもと車両を展示していた。特にハイエースをベースにしたGranLuxeはエクステリアをイタリアの名門カロッツッェリア、イタルデザインとコラボするなど室内だけでなく第一印象にもこだわった。  インテリアは55インチの大画面ディスプレイが特長。ハイレゾリューション3D音響システムを採用しヘッドレストやルーフに設置された15個のスピーカーはまさに乗員を音楽で包んでくれる。ルーフの照明は映像とリンクし、輝度や色調が変化。加えてシートには同様に映像とリンクした振動機能も備わる、まさに移動する4D映画館なのだ。このキャビン全体をシステム開発することで観光やスポーツ観戦などのワクワク感を刺激し、質の高いおもてなしはもちろん、ビジネスシーンでも快適な第2のオフィスとして仕事の効率化とくつろぎの空間のためのコンセプトモデルとなっていた。  100年前、馬車からクルマに変わった時はその動力だけだったが、現代の変革期は異業種も参入する業界再編的な要素も持っている。このエンターテインメント化は今後、より加速していくことが予測されるので注目していきたいポイントだ。

都市伝説YouTuber・コヤッキースタジオが漫画『都市伝説が殺ってくる』とコラボ 描き下ろし漫画も第1巻に収録

 Cygamesは、マンガ配信サービス「サイコミ」で連載中の漫画『都市伝説が殺ってくる』の電子書籍第1巻の発売を記念して、登録者数130万人超えの人気都市伝説紹介チャンネル「コヤッキースタジオ」とのコラボを実施する。  今回のコラボでは、『都市伝説が殺ってくる』の作者・米田旦人氏とコヤッキー、とーやの対談を収録した動画コンテンツをサイコミ公式YouTubeチャンネルにて1月30日から公開。コヤッキースタジオのふありの“◯◯から脅迫!?”や “◯◯に霊!?”など、生々しい「身の危険を感じたエピソード」が楽しめる。対談の内容は「サイコミ」に関するあれこれを編集部が全力で届ける「サイコミコラム」でも公開される。  また、1月30日発売の『都市伝説が殺ってくる』電子書籍1巻の巻末には「コヤッキースタジオ」との特別描き下ろしコラボ漫画「都市伝説に殺られたくない」を収録。コラボ漫画では“◯◯から圧力!?”や “部屋から大量の◯◯が!?”など、動画では語られていないエピソードを収録している。

商業施設「ハラカド」TikTokを見て来た人が約3.25倍に! その秘密をキーパーソンに聞く

 ユーザーの興味や属性を元におすすめの動画が表示されるTikTokは、認知の拡大やファンを作るために欠かせないプラットフォームになりつつある。  2024年春にオープンした商業施設である東急プラザ原宿「ハラカド」はTikTok公式アカウント開設から1年で集客につなげることに成功した。  施設が開業する前に開設した公式アカウントのフォロワー数は1万人を超え、同じ規模のアカウントの約9倍に相当するエンゲージメント率を獲得している。認知だけではなくファンに支持されるアカウントをどのように作り上げたのだろうか。  TikTokの運用を担う株式会社Leading Communicationの水野新之助氏、「ハラカド」のSNSを担当する東急不動産株式会社の田澤光希氏にインタビューを実施。アカウント運営の裏側を聞いた。 ハラカドのTikTokアカウントが軌道に乗るまで ーー今回、「ハラカド」のオープンにあたり、TikTok公式アカウントを開設した背景について教えてください。 田澤光希(以下、田澤):TikTokは10代から30代までの若い人たちへの影響力が高いので、東急不動産の商業施設でもTikTok公式アカウント運用に力を入れ始めています。そのため、2023年から東急プラザ銀座店の公式アカウント運用をLeading Communicationさんにお願いしていました。Leading Communicationさんは、制作してきたコンテンツの実績が多いですし、インフルエンサーさんも所属しています。取り組みの幅が広い点に魅力を感じていました。  さらに、一緒に仕事をさせていただくのに心強かったのが、「ハラカド」の6階に「ハオハオチー」というカジュアル中華ダイニングの出店が決まっていたことです。テナントさんとしての目線でも、施設の魅力や改善点を考えていただけるかなと期待して依頼しました。  ーー商業施設としてのブランディングを考える際に同じ方向を向いて戦略を練れそうですね。Leading Communicationさんは、どのようにTikTokのアカウントを作ろうと考えたのでしょうか? 水野新之助(以下、水野):20代後半から30代前半をターゲットとして施設を作っていると聞いたので、その店に行きたくなるユーザーを考えるところから打ち合わせを始めました。結果、原宿で働いている人、カップル、クリエイター、インバウンド観光客の4つのグループがメインの客層だと仮説を立てました。また、彼らは、映像作品にも厳しい目を持つユーザーだと想定し、動画のクオリティも意識しました。  たとえば、動画は一眼レフで撮影していますし、テロップのフォントには明朝体を使用して、さらに文字も小さくしています。テナントさんはそれぞれインパクトがあるので、そのままの迫力や魅力を伝えられるような演出と編集を行なうように心がけています。 田澤:水野さんのチームに作っていただく動画はわかりやすくてリッチなんですよね。最近投稿した「23時までやってるよ ハラカドで夜飲み」という動画があります。

『イカゲーム2』ファン・ジュノ役続投で注目度アップ ウィ・ハジュンの“ギャップ萌え”の妙

 2021年9月に配信され、瞬く間に世界1億4200万世帯が視聴し、Netflix史上最大のヒットシリーズとして君臨し続けている『イカゲーム』。膨大な借金や深刻なトラブルによって人生を諦めかけた者たちが、一発逆転しようと高額賞金を懸けて“負けたら即死する”ゲームに巻き込まれていく人生の悲哀を描く。2024年12月にシーズン2が配信され、現在、また世界中で注目を集めている同作にシーズン1から続投しているのが、刑事ファン・ジュノ役のウィ・ハジュンだ。  ジュノは、失踪した兄ファン・イノ(イ・ビョンホン)を追ってゲームに潜入するが、思いがけない事態に襲われる。シーズン1では、ゲームの運営側に崖に追い詰められ、マスクを取ったフロントマンが実は兄イノだったと判明。「なぜ」という言葉を残し、愕然とした表情のまま、兄から銃で撃たれて崖の下へ転落。その安否は不明だったが、シーズン2で生き延びた姿を見せ、主人公ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)が“めんこ男”ことスカウトマン(コン・ユ)と対峙する場所を突き止め、真実を解明するためギフンに協力。新たな展開を見せるのだった(個人的には大暴れするコン・ユにもぜひ注目してほしい)。  ウィ・ハジュンの世界的知名度を一気に高めた『イカゲーム』について、「シーズン1に続きシーズン2に出演するということだけでも嬉しい」「シーズン3ではさらにダイナミックに描かれそうだ。期待していただければ幸いだ」(※)と話す彼だが、日本では2024年にファンクラブが開設され、初のファンミーティングも実施と、同作のシーズン3とともにさらに日本での注目度が高まることは間違いないだろう。  『イカゲーム』のように、キレのいいアクションを繰り出す硬派な役柄がとてもよく似合っているウィ・ハジュン。それは鍛え上げられた肉体で立ち回る俊敏さ、素朴な顔立ちだからこそのリアルさ、演技に対する貪欲さといった数々のファクターが彼の存在を際立たせている。そんなウィ・ハジュンのこれまでを少し振り返ってみたいと思う。  1991年8月5日、韓国南端の小さな島で生まれたウィ・ハジュンは小さな頃から体を動かすことが好きで、高校生になるとダンスにもハマり、アイドルを目指すようになる。両親を説得してソウルの高校へ転校するも、アイドルのオーディションに落ち、その後大学で演劇を学びながら俳優のオーディションを受けるも落選。島育ちの彼にとって、まず標準語を話すことに苦労したそうだが、持ち前のハングリー精神で困難を克服していった。  俳優として本格的なデビュー作となったのは、チャイナタウンの闇社会に生きる人々を描いたクライムサスペンス『コインロッカーの女』(2015年)。闇金業を営む“母さん”(キム・ヘス)の下で働く組織の一員ウ・ゴン(オム・テグ)の少年時代を演じていたウィ・ハジュンが印象的深い。ちなみに同作で、キム・ゴウン演じるコインロッカーに捨てられていたイリョンの子ども時代役のキム・スアン(コン・ユの子ども役を演じた『新感染 ファイナル・エクスプレス』などでも活躍)も秀逸だった。  その後もいくつかのドラマや映画に出演するも芽が出ない時期が続いたウィ・ハジュンにとって、ターニングポイントとなったのは2018年。初の主演映画となったPOVホラー『コンジアム』が公開され、韓国で大ヒット。世界7大心霊スポットのコンジアム精神病院に潜入し、恐怖動画を生配信する「ホラータイムズ」のリーダー・ハジュン役を演じ、第39回青龍映画賞新人男優賞にノミネートされた。視覚的にも、音響的にも、とにかく恐怖心を煽る同作には、最近『イカゲーム』シーズン2でも共演したパク・ソンフンも「ホラータイムズ」のメンバーとして出演している。