桜のピークも過ぎ、道行く人の服装もだいぶ軽くなってきた今日このごろ。天気がいい日は外でランチでも、なんて考える人も多いのでは。ここでは、都内のおすすめの公園5つと、各園の周辺にあるテイクアウトの店を紹介。手作りの弁当もいいが、太陽光を浴びながら、ハンバーガーやクロワッサンのサンドイッチにかぶりつくのも最高だ。ケーキやコーヒーなど、ティータイムを公園で過ごすのもいいだろう。その日の気分に合わせて食べたいものをテイクアウトし、友人や家族とピクニックを楽しもう。 代々木公園 いまや東京で最も人気のあるスポットのひとつである代々木公園だが、その歴史は変化に富んでいる。たとえば日本初の動力飛行が行われた地であり、かつては観兵式が行われた練兵場として、また1964年の東京オリンピックでは選手村の本村として使用された。近年は東京の変わり者たちのたまり場になっており、ジャグリングからコスプレまで、様々なアクティビティの様子を見ることができる。 BONDI COFFEE SANDWICHESは、代々木公園から徒歩20分ほどの場所にあるカジュアルなカフェスタンドだ。シドニーで最も流行に敏感なエリア、ボンダイビーチからインスピレーションを受け、のんびりした雰囲気で陽気なスタッフが迎えてくれる。行けばあっという間にオーストラリアにいる気分を味わえるだろう。インスタグラム映えするスペシャリティコーヒー、スムージー、サンドイッチ、作りたてのパンは、ピクニックにはぴったりだ。 続いて紹介するのは、代々木八幡に抜ける西門のそばにあるARMS PARK SIDE BURGER SHOP。アメリカのクラシックなハンバーガーショップからインスパイアされたカフェだ。自家製ハンバーガー、サンドイッチ、ホットドッグ、サラダ、ケーキなど、幅広いメニューから選ぶことができる。 世田谷公園+NOZY COFFEE 親子連れが集まる世田谷公園には、屋外プール、テニスコート、遊び場、子どもや犬も走り回れる広大なオープンスペースなどが配備されている。さらに、毎週水曜日には公園内を1周できるミニSLが走り、本物の蒸気機関車(D51)も展示されているという充実ぶり。 公園に出かける前に元気を出したければ、東京で最もインディペンデントなコーヒーロースターのひとつ、NOZY COFFEEでカフェインを補給してはいかがだろう。飲食店経営事業を手がけるTYSONS & COMPANYとのコラボレーションによる原宿のTHE ROASTERYがより有名だが、NOZY COFFEEの本店は世田谷公園から1ブロック離れた閑静な住宅街にある。特定の生産地で栽培されたコーヒー豆から抽出するシングルオリジンコーヒーのみを提供しており、ラテ、エスプレッソ、シンプルなフレンチプレスから選べる。自宅でコーヒーを楽しむために、焙煎したてのコーヒー豆を買って帰るのも忘れずに。 有栖川宮記念公園+LUKE’S+AND THE FRIET 江戸時代に盛岡南部藩の下屋敷として使われていた有栖川宮記念公園は、ほかには類を見ない公園だ。広尾駅から徒歩2分、ナショナル麻布スーパーマーケットの向かいに広がる閑静な公園には、小高い丘、起伏に富んだ地形、渓流、池、雑木林、石や土の道などが造成されている。野鳥を観察できる絶好のスポットとしても知られる。梅やスイレンが花を咲かせる春の公園は特に美しい。 公園に向かう前に、ロブスターロールやクラブロール、クラフトビールで有名なLUKE’Sに立ち寄ろう。アメリカはメイン州でロブスタービジネスに携わっていたルーク・オールデンが、2009年にニューヨークのイーストヴィレッジで創業したシーフードレストランは、持続可能な漁業によって上質な材料を仕入れながら、シンプルで手頃な料理を提供している。日本第1号店は2015年春に原宿のキャットストリートにオープンしたが、いまだに長い行列が絶えない。それほど人目につかない広尾店では、混雑を避けることができ、広尾店限定の『グリルドロブスター』や『フライドロブスター』も味わうことができる。 同店の向かいにあるのは、脇役のフレンチフライに革命をもたらした、AND THE FRIET。本場ベルギーから輸入したものを含めた全6種類のジャガイモ、カット、自家製のソルトやディップから、好みのものを選んでフレンチフライを食す体験は、ほかでは味わえない。 芝公園+ル・パン・コティディアン...